2011年5月21日土曜日

箱根一周トレイル

予定通りであればUTMFで160kmをヒーコラ言いながら走っていたであろう5月21日(土)、
仲間うちで箱根一周トレイルに行ってきました。

コースは箱根湯本から逆時計回りで箱根湯本に戻ってくる46kmのコース。
2007年に開催されたハコネ50kで箱根の絶景に魅せられて、また走りたいという思いが
ようやく叶いました。



当初は一人でストイックに走ろうかと考えていましたが、箱根ランのことを仲間に話すと
あれよあれよと言う間に増えて、総勢8名。
魁♪男塾デス!

6時30分箱根湯本駅に集合して、諸々準備を済ませて
7時15分、箱根北原ミュージアム前からスタート。

みんな箱根トレイル走りたいモードで超ご機嫌!脚取りも軽やか。
一行はトレイルの入口を目指し、まずは阿弥陀寺を目指す。

箱根ベコニア園手前で右折し、阿弥陀寺への坂を登る。
林道に入ってみんなのテンションもさらに上がります。






















そして1kmほど走ると阿弥陀寺到着。
このあたりからトレイルに入るはずなのでそれらしきものを探す。


さてと入口はどこかな?




入口


入口入口


入口入口入口、、、







入口なーーーーーい!





寺の前にはお墓の前にトレイルっぽい道はあるけど、どう見てもお墓の前を通るのはおかしいし、
寺の裏に回っても民家になっててそれらしい入口はないし、
八方塞がり状態。

のっけからトラブル発生!


仕方がないので来た道を引き返して塔の沢駅まで行ってみる。
途中お墓への道もあったが通れそうになかったので、再び戻り塔の沢駅へ。

コースが正しいのか自信がなかったが、駅まで行けば案内くらいはあるだろうと思い
取り敢えず。。。塔の沢駅到着。





















あった!駅にハイキングコースの案内が。
ここまで行けば箱根トレイルは8割終わったようなもん(苦笑)

コースに従ってラン再開。
案内をトレースしていけば自動的に行けるもんね。




なぁ~んて思っていると、
先ほどの墓の道を通り、いつの間にやら再び阿弥陀寺に到着。

「あれ、さっきも来たよね?アハハ」

みんなのリアクションが徐々に薄くなってきて、若干不安な隊長こと私。

道は合ってるはずなのにどうして入口がないのか。。。目には涙が(嘘)
でも1時間近くロスしているので呑気に迷ってはいられない。


阿弥陀寺の裏に回ると、民家のおばさんがいたので
ハイキングコースまでの道のりを聞きました。


すると民家の裏にコースが続いているとこのと。



そ、そなんすか。。。

阿弥陀寺の裏までちゃんと見たつもりだったのに。

ぐるぐる迷って結局、阿弥陀寺に三度参ったのでした。
参った参ったw


そしてようやくトレイルへ。




















塔の峰までの道は足場が悪く、あまり人が踏み入れた形跡が少ない。

通行人が多いと落ち葉の踏み跡が細かくなるものだが、結構粗い。
湯本からトレイルに入る人って少ないんだろうなぁ。

初夏ということもあり、トレイルらしき道にも草木が鬱蒼と生えており
脚の至る所に刺さったり擦れたりして、傷だらけになってしまった(苦笑)

8時45分、ようやく塔の峰到着。





















ここからはだいぶ通行の跡がうかがえる程、足場が良くなってきた。
さっきまでは道なき道だったので、走りやすいことこの上ない。

隊長である私がしんがりを務め、チームがはぐれないようにフォロー。
がっつり走りたい気持ちは一旦忘れて、景色を満喫する。






















徐々に高度が上がり、視界から青空が開けてくる。
興奮爆発の2秒前。



そしてようやく来ました。尾根走り!
澄み渡る青空に一面緑の山々。





















花札の「坊主」のような山々

一筋の稜線

稜線が自分たちの行く先を示していて、それを目でトレースする。

いつまでも走っていたい風景がまだまだ続くことがたまらなく嬉しい。



ビデオカメラを手に尾根走りを撮影。
走りながらなのでブレブレですが。。。
※トレラン酔いご注意w






















目の前には富士山。
さすがに箱根まで来ると圧倒的な存在感である。





















そして中央には箱根最高峰の神山。
2007年ハコネ50K最後の難関だったこの山、フラフラになって登った記憶がある。
今回は神山は登らず、拝むだけ。
またそのうち行きます。



9時30分、明星ヶ岳到着。
暑くなってきたのでしばし休憩。

暑さ対策には水分と塩分。
ジップロックに小ビン1本分の塩を持ってきたので、必要な人に振る舞う。

以前、北丹沢12時間耐久レースで猛烈な暑さにやられてしまい、フラフラとなってリタイアした苦い記憶がある。
その時の反省から、暑い時は水分と塩分の補給を忘れないようにしてます。
命は何事にも替え難いですからね。






















ROAD TO 金時山 175分。
175分の表示を見ると萎えるが、3時間で書かれても多分萎えるw
徒歩じゃなくトレランなので気にしない気にしない。



稜線は続き、引き続き極上気分を味わう。





















11時00分、明神ヶ岳到着。

正面には富士山。
その手前にぴょこっと出ているのが金時山。

多くのハイカーがここに佇み景色を楽しんでる。
我々男塾8人衆も揃って記念撮影♪

ここで仲間の一人がエスケープ宣言し、仙石原にて離脱。
体力、体調は個人差あるので、団体だからと無理はさせないのが鉄則。

幸い、箱根は稜線に並行して街道が走っているので、エスケープルートが豊富にある。
仙石原のバス停から30分程度で小田原まで帰れるバスがあるので、非常に便利。

ドライバーがふと車を降りて数時間の登山が出来る
「山へのアクセスの良さ」も、箱根の魅力かもしれない。





















いざ金時山。
金時山に向かって再び稜線を辿り続ける。

引き続きしんがりをつとめる私は、ほぼ観光モード。
ビデオカメラ片手に、写真や先行する仲間の走る姿をビデオに収める。

ふかふかの土は脚に優しい。
躊躇することなく下りを攻めることができるので自然とペースも上がる。

楽しさのあまり、しんがりを放棄してグイグイ進んでしまうことも(苦笑)



しかし昼に近付くにつれ、暑さも厳しさを増してくる。
仲間2人のペースが落ちてきて先頭との差がだいぶ離れて来た。

隊列の真ん中まで進んだ私は、一旦立ち止まって待つことにする。


数十分後、仲間2人と合流。
暑さと疲れでちょっと辛そうだ。

休憩を挟みつつゆっくりペースで金時山まで歩く。


確かに暑い。

金時山に辿りつく前に、1.5ℓあったハイドレーションのドリンクも底を尽きてしまった。

金時山には茶屋があるので途中で補給することを前提に準備していたが、もっと余裕をもって多めに準備しておくべきだったと反省。。。

13時00分、ようやく金時山到着。
予定より2時間オーバー(汗)

先行していた仲間たちはほぼ1時間前に到着。





















待ってもらって申し訳ないけれど、しっかり補給させていただくことにする。
ここには茶屋が2軒あり、両店ともかなり繁盛。

金時山は、車でアクセスできる仙石原から登山道入り口があって
片道1時間半で金時山まで行ける手軽さもあり、多くの家族連れで賑わっていた。
2,3歳くらいの小さな子供たちもちらほら。
うちも今度車で行ってみようかな。

茶屋で、ハイドレーション補給用にアクエリアス3本とコカコーラ(もちろんカロリーあるやつ)を購入。

そしてこいつも。



テッテテテッテテッテテーーーン
カップヌードルカレー♪(どらえもん風)

汗で抜けてしまった塩分をフル充電してくれる、我が日本が誇る名作中の名作。
カレーの香りが食欲をそそり、食べると音を立てて活力が漲ってくる。
ベホマ並みの効果!

皆で英気を養い、落ち着いたところで
2人がエスケープを選択。

一行は8人→5人となる。
エスケープする仲間のここまでの健闘を讃え、そしてこれから下山するまでの安全を祈り、先を急ぎました。



金時山からは走力満載の仲間が残り、予定時間もオーバーしていたため
ここからは先頭を走ることにしました。

金時山からは下り基調ということもあってペースアッープ↑。






















さらに進んで、乙女峠到着。
ここで1人、エスケープの道を選択。
金時山までVFFで走り続けた猛者です。
お気をつけて~♪

乙女峠に到着すると、山ガール3人に遭遇。
男100%の旅に一時のオアシス。

後に分かったことですが、そのうち2人がtwitterのフォロワーさんだったことが判明!
分かっていたらご挨拶したのに~、すんません!

8人で始まったランはついに4人に。
ひとりまたひとりと減って、逆ドラクエ状態の寂しさを味わう。


その分、ストイック度を上げて時間短縮に勤しもうと気持ちを切り替える。



湖尻に向かってひたすら突き進む。


そして急な下り坂。
テンションも急上昇。

ここで出た708スペシャル。



ダダダーーーーーーーーーーーーーーーーーズルッ

さて私はどこでズルっとしたでしょう?
分かった人は連絡してw

























湖尻に到着すると、右手には芦ノ湖スカイライン。
ここは車道とトレイルが並行しており、常に車のエンジン音を聞きながらトレイルを走るという不思議な区間。

ちなみに残った4名のウェアは赤、青、黄色、緑(私)。
ちょっとした戦隊ものです。
ブルー、ガンバw





















この辺から徐々に周囲にガスが掛かってきました。
昼までのくっきりとした景色が、徐々に白い世界に変わっていく。






















16時15分、山伏峠到着。
完全にガスっております。

止まってしまうと寒いくらい。
皆上着を羽織り始める。























思わずお茶を啜りたくなる気分。
でも結局またコカコーラを買っちゃうんですけど。。。

目標到着時刻の18時00分まであと4時間弱。
間に合うかどうか厳しそう。(> <)

寒々しいトレイルを3kmほど進むと箱根峠に到着。
ここでトレイルの区間は終了。

当初は、ここからさらに鷹巣山と浅間山を目指す予定でしたが、
時間がおしているため急きょ変更。

1号線を経由し、石畳の箱根旧街道を進むことにしました。


到着した頃はすっかり日が沈み林道に入るとかなり暗い。
一人で通るのはちょっと寂しいかも。


旧街道と現行の車道を交差しながら箱根湯本駅を目指す。
残り10km弱、早くゴールしたいような終わるのが寂しいような、そんな複雑な気分。


予定していた18時00分は過ぎてしまい、急速にあたりが暗くなる。

なるべく使いたくはなかったが、足場が見えなくなってきたので仕方なくライト投入。

旧東海道 湯本元箱根線をひたすら東に向かう。

下り坂、時速10km程度のペースでジョグしているものの、みなだいぶ疲れが溜まって言葉少なに。


住宅街を抜け、湯本の温泉街に入る。

湯本駅付近の早雲寺に差し掛かると、皆で歓声を上げた。

ラストスパート。

19時30分、箱根湯本到着。
走行距離50km、走行時間にして12時間20分の長旅が終わりました。




到着時の箱根湯本駅の風景。
真っ暗です(苦笑)

達成感と疲労感を抱きながらお互いの健闘を讃えて握手を交わす。

予定より1時間半遅れでのゴールだったので、飲み会は取り止め
みなそれぞれ帰宅の途に着きました。

私は、駅前のかっぱ天国でひとっ風呂。
誰も居ない露天に入り、完走後の達成感を味わいました。

走行予定46kmでしたが、実際は約50km。
途中道に迷ったり、ルート変更したりで若干距離が伸びました。

個人的には、今回は殆ど疲れが溜まらずに走ることができました。
休み休みでも12時間動くことができたのは、来るUTMFに向けて有意義な練習になったと思います。
ストイックな練習はまた別途やるとして。。。

今回は8人の大所帯トレイル、夏のような暑さの中
エスケープしたメンバーも含め無事に帰宅することが出来たのは、箱根トレイル発起人の私にとって何より嬉しいこと。
しかし、序盤に道に迷ったり、列がバラけたりして諸々反省すべき点はあったなぁと思う。

目的に合わせてまた企画したいと思います。

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